懐かしの鉄道写真シリーズ。
高松琴平電気鉄道のレトロ電車「30形」。
志度線沿線に住んでいた頃、元名古屋市営地下鉄に交じって、筋金入りの旧型車が何両か走っていた。
何度か乗ったこともあるし、窓が大きくて気に入っていた。
高松に住んでいるうちに徐々に淘汰が進み、冷房化100パーセント達成の代わりに旧型車は姿を消すことになった。

ことでん 30形 27 2007年7月撮影

その最後となったのが「30形」。
2007年7月、お別れ運転を終えて今橋の車庫で休んでいるところを撮ったのがこの写真。
当時のメモを見ると、自分が写真を撮っているあいだも、中年の女性が一人携帯で写真を撮りにきて、そのあとインスタントカメラを手にしたおばあちゃんが車体ににじり寄るように近づいたりして、熱心にいろんな角度から電車を眺めていた。

Wikipediaによれば、元々は京急の車両だった30形。
昭和7年に製造されて以来かれこれ70年以上働いた。
お別れ運転も終わり、そのあと解体されたようだ。